シルクプリント
シルクプリントとはオリジナルプリントウェアの代表的なプリント方法で、正式名称はスクリーンプリント(俗名=シルクプリント)です。各種ショップで販売されているプリントウェアのほとんどがシルクプリントで作られています。デザインを色ごとに製版するので、例えば3色刷りの製版数は3版になります。このように、デザインの色数分だけ「版」を作り、1色ずつプリントし完成させるプリント方法です。シルクプリントは、インクを使い分けることにより様々な素材にプリントできる万能プリントで、インクジェットや昇華転写プリントには出来ないラメや発泡・ひび割れ等々あらゆるプリントができるので、「職人プリント」とも呼ばれています。
シルクプリントの特徴
- 1版のプリントサイズは『35cm×28cm内』。それより大きなプリントはオプションの特大プリント『40cm×50cm内』で可能です。
※ただし商品やサイズ(ジュニアやレディースなど)、プリント箇所(袖など)によって範囲に制限があります。
- 色ごとに版型を作製します。(たとえ1色でもグレースケール写真やぼかしなどの表現はできません。)
- 1版のサイズ内であれば、文字数・プリントの大きさは料金に関係しません。
- 版型保存期間は3年で、追加制作ごとに延長されます。
- 初回に版型を制作しますので 2回目以降は同一デザインであれば追加料金でプリントできます。
- 特色プリントができるので、色校正が可能です。
- プリントの技法やインクの種類が多種多様で、あらゆる素材にプリントできます。また洗濯堅牢度や摩擦堅牢度にも優れています。
- デザインの色数が少なかったり数量が多いと、他のプリントと比べて最も安価で推奨できるプリント方法です。
シルクプリントの短所
- 1色ごとに製版する為、オンデマンドや少枚数のプリントは割高なのでお奨めできません。
- 商品や素材によってはインクや版の流用が出来ません。
- 縫目やプリント面に段差があるところにはインク溜りやかすれが出来る為、プリントがきれいに乗りません。
- ポリエステル素材にプリントするとブリード(昇華移染)することがあります。
- ブルゾンなどの撥水加工が施されているポリエステルやナイロン素材へのプリントは、専用インクを使用していても剥がれやすいのでご注意ください。
- 品質を高める為、特色インクをその都度作るので、追加製作の色合いは初回製作時と若干異なる場合があります。
インクカラー
※蛍光プリントは昇華移染する場合があります。受け渡し後、プリント部分がくっつかないように保管してください。
ラバータイプ
弊社では、特に指定が無い場合はこのラバータイプでプリントします。
生地の表面にインクを定着させるため、濃色生地にも発色の良いプリントが出来ます。さらにオプションインクを使用することにより、様々な表現が可能になります。
ラバーインクには水性と油性の2種類がありますが、弊社で使用しているのはノンホルマリンの水性インクです。
ラバータイプの特徴
- 発色がよく、生地色の影響を受けません。
- 洗濯堅牢度が高く、耐久性に優れています。
ラバータイプの短所
- ベタの面積が大きい程、生地の通気性が悪くなります。
- ポリエステル生地にプリントをした場合、高温になる場所に長時間置いておくと生地の色がインクに移ってしまうことがあります。昇華移染してしまうことがあります。
染み込み (1色につき@100円(税込110円)UP)
その名の通り生地に染みこむタイプのインクで、顔料プリントとも呼ばれます。インクが生地に染み込むことにより、プリントの面積が広くても生地の風合いを損なうこと無くプリントできます。
白い生地へのプリントであればインクの色がそのまま出ますが、カラー生地にプリントすると生地色の影響を受けて違う色に見えてしまいます。
また染み込むという特性上滲みやすいため、細かいデザインや色にこだわりがある場合にはラバーインクでのプリントをおすすめ致します。
染み込みインクの特徴
- 生地の風合いを損ないません。
- 色を重ねることで違う色を表現できます。
- 抜染プリントと組み合わせることで着抜プリントが可能です。
- トライブレンド生地にプリントすることでヴィンテージ風の表現が可能です。
染み込みインクの短所
- 生地色の影響を受けます。
- カラー生地へのプリントの場合、指定色でプリントをしても生地色の影響を受けるため色味が変わってしまいます。
- ポリエステルにはプリント出来ません。
金銀メタル (1色につき@100円(税込110円)UP)
金粉または銀粉を専用のバインダーに混ぜてプリントします。
特殊インクのため追加料金がかかります。
金銀メタルの特徴
- ブルゾンやウィンドブレーカー等にもプリントが可能です。
- 高級感のある仕上がりになります。
金銀メタルの短所
- インクに粉を混ぜているため、細かい柄にはお勧めできません。
- 色味の指定は出来ません。
- メタルの粉には酸化防止剤が入っていますが、汗などによって黒く変色する場合があります。
ラメ(グリッター) (1色につき@200円(税込220円)UP)
ラバーインクを刷った上にラメ(グリッターとも呼ばれる)の粒子を混ぜたバインダーをプリントします。
ラメ自体の色は金もしくは銀になりますが、下にひくラバーインクの色はご指定いただけます。
特殊インクのため追加料金がかかります。
ラメ(グリッター)の特徴
- 光をあてるとキラキラと光って、とても豪華な印象になります。
- ラメ用バインダーを着色することにより、金銀以外のカラーも表現できます。
ラメ(グリッター)の短所
- ラメの粒子が粗いため、細かい柄にはお勧めできません。
- 使用状況により、表面のラメ粒子が取れてしまうことがあります。
- ブルゾンやウィンドブレーカー等はラメがあまり乗りません。
- 表面にラメを乗せるため、発色のいいプリントが出来ません。
- 色の再現が難しいため、追加製作時に多少色味が変わってしまう場合があります。
蛍光 (1色につき@200円(税込220円)UP)
通常のインクよりも彩度が高く発色が鮮やかな、明るい色のインクです。
濃色生地にプリントする場合は下地に顔料少なめのインクをプリントして、その上に蛍光インクをプリントします。
特殊インクのため追加料金がかかります。
蛍光インクの特徴
- ビビッドカラーでよく目立ちます。
- ブルゾンやウィンドブレーカー等にもプリントが可能です。
蛍光インクの短所
- 下地を刷るのでプリントが通常よりも厚めになります。
- 細かいデザインにはお勧めできません。
- 裏起毛のスウェット類にプリントした際に下地とプリントが多少ずれてしまうことがあります。
- 蛍光プリントは昇華移染する場合があります。受け渡し後、プリント部分がくっつかないように保管してください。
発泡 (1色につき@300円(税込330円)UP)
プリント後に熱を加えるとプリント部分が膨らむ特殊なインクを使用しています。
発泡インクを着色するだけでは、インクの色が薄くなってしまうため、指定色の発泡プリントをするために発泡インクの上にラバーインクを重ねてプリントします。
特殊インクのため追加料金がかかります。
発泡プリントの特徴
- 立体的な表現が可能です。
- ぷっくりとして可愛い仕上がりになります。
発泡プリントの短所
- 細かいデザインには不向きです。(膨らませると潰れてしまうため)
- 基本的には綿100%の素材以外はプリントできません。
- 摩擦に弱いため、プリント部分をあまり擦り過ぎないようご注意ください。
ネック&ボディプリント (1色につき@300円(税込330円)UP)
弊社で独自に開発した刷り板を使用してTシャツのリブ部分にもスクリーンプリント直接刷りが 可能となりました。
特殊技法のため追加料金がかかります。
ネック&ボディプリントの特徴
- Tシャツのリブからボディ部分にかけてのプリントが可能です。
- 半ラバーのインクを使用することでリブ部分に出来るインク溜りを軽減しています。
ネック&ボディプリントの短所
- リブや縫い目の部分にはインク溜りができます。
- リブの上側にもインクが付きますので、着用した時にリブについたインクが肌に当たる場合があります。
ひび割れ (1色につき@200円(税込220円)UP)
実際にインクが割れて古着のような仕上がりになるプリントで、クラックプリントとも呼ばれます。
実際のインクでプリントをした後にプリント部分を引っ張ったり洗い加工を加える事によって着古して劣化したかのようなプリントになります。
特殊インクのため追加料金がかかります。
ひび割れの特徴
- 本物の古着のようなレトロな仕上がりになります。
- 着用や洗濯を重ねるごとにひび割れていき古着感が増していきます。
- ひび割れ方は1枚1枚異なります。
ひび割れの短所
- プリント部分を引っ張ってひび割れさせると生地が伸びたりプリントがゆがんでしまう可能性がありますので、引っ張り過ぎにはご注意下さい。(あまりお薦めは出来ません。)
- ひび割れが増えるほどインクが剥がれやすくなります。
- 伸びない生地へのプリントはお勧めできません。
厚盛り (1色につき@300円(税込330円)UP)
厚盛専用のスクリーン版を使用し、専用インクで厚めのプリントをします。
特殊インクのため追加料金がかかります。
厚盛りの特徴
- 通常よりも存在感のあるプリントになります。
- 立体的な表現が可能です。
厚盛りの短所
- 多色のプリントは出来ません。
- 他のプリント技法との組み合わせができません。
- 細かいデザインにはお勧めできません。
- インクの乗る面積が多くなるとウェアがゴワつきます。
油性WRナイロン
ナイロンやポリエステルブルゾンへのプリントに使用するインクです。
Tシャツ等とは版の種類が異なるため、同じデザインをプリントする場合でも別版が必要になります。
油性WRナイロンの特徴
- 専用インクなので簡単に剥がれることはありません。
- 生地が一重のものや、裏地が付いていてもフラシ加工になっている商品には多色プリントも可能です。
- 金銀メタルや蛍光のプリントも可能です。
油性WRナイロンの短所
- 車のシート等のビニール製品にプリントを密着させると、インクがくっついてプリントが剥がれてしまうことがありますのでご注意ください。
- 中綿入りや裏地付きのブルゾンへのプリントは基本的に通常色1色刷りのみとなります。
油性エナメル用
油性エナメル用の特徴
- エナメルバッグにもプリントが可能です。
- 専用インクを使用することによりプリントが剥がれにくくなりました。
油性エナメル用の短所
- 他のインクに比べると剥がれやすく傷つきやすいため、お取り扱いにはご注意下さい。
テクニカルグラデーション (1色につき@200円(税込220円)UP)
版の上に3色までのインクを並べて乗せて刷る事により、インクの境目が混ざり徐々に変化していくように見せるプリント技法です。
手刷りでグラデーションを表現していますので、色の変化の仕方が1枚ごとに異なります。
特殊技法のため追加料金がかかります。
テクニカルグラデーションの特徴
- 2色または3色のインクを使用してグラデーションを作ります。
- 横方向に変化するグラデーションのみ可能です。
- きれいに仕上げるためには横幅25cm以上が必要です。
テクニカルグラデーションの短所
- 商品によってはプリント出来ないものがあります。
- 色の混ざり方等の細かい指定は出来ません。
- 特殊インクを使用する場合はプリントできないこともありますので、事前にお問い合わせください。
金銀箔 (1色につき@300円(税込330円)UP)
ウェアにスクリーンプリントでホットメルト(のり)をプリントします。 それが乾いたらプリント部分に金箔が銀箔のシートを熱プレスして圧着します。
特殊技法のため追加料金がかかります。
金銀箔の特徴
- シートは金箔・銀箔があります。
- 金銀箔は表面がツルっとしていて光沢のあるシートです。
金銀箔の短所
- 細かいデザインには向いていません。
- 1つのデザインに使用できるシートは1種類のみです。
- シートを貼り付けるため、プリント部分の通気性は悪くなります。
- シート部分は伸縮性がないため、割れたりシワが付いたりします。
BIGプリント (1色につき@200円(税込220円)UP)
BIGプリントオプションを使用する事により、通常よりも大きなサイズでプリントが可能です。
特殊加工のため追加料金がかかります。
BIGプリントの特徴
- 通常プリントは35cm×28cm内となりますが、BIGプリントは最大ヨコ40cm×タテ50cm内のプリントが可能です。
- ボディの種類やデザインによってプリント可能サイズは変わります。最大サイズではプリント出来ない場合もありますのでご注意下さい。
- 通常、大人Sサイズ以上からBIGプリント対応可能となります。
BIGプリントの短所
- レディースやキッズ等の小さいサイズには対応しておりません。
- ブルゾンやウィンドブレーカーには出来ません。
- 多色の場合、すべての色にBIGプリントオプション料金がかかります。(デザイン全体でBIGプリント用の版を作成する必要があるため)
蓄光インク (1色につき@300円(税込330円)UP)
蓄光インクは明るい所で光を貯めて、暗い所で一定時間発光します。
特殊インクのため追加料金がかかります。
蓄光インクの特徴
- 明るい所で光を貯めて、暗い所で一定時間発光します。
- 貯める光の量や時間・暗所の条件によって、発光具合は異なります。(光量が不足していたり、完全な暗所ではない場合は、あまり発光が感じられない場合があります)
蓄光インクの短所
- ナイロン製品には使用できません。その他、商品によっては出来ないものがあります。
- 蓄光インクは決まった1色のみ(淡い黄緑のような色/写真参照)となります。他の色は使用出来ません。
- ベタ塗りのデザインなど、使用するインク量が多い場合は追加料金が発生する場合があります。(お見積り致します)
上記内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。