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Tシャツの臭いが取れない原因は? 落とし方ともう臭わせないための10の予防策
お気に入りのTシャツを洗濯しても、なぜか臭いが残ってしまうことはありませんか。洗った直後は臭わないのに、乾かすうちに臭ってくる「生乾き臭」に悩む方も多いでしょう。
本記事では、Tシャツの臭いが取れない原因を整理し、染み付いた臭いの落とし方や、臭わせないための10の予防策を解説します。今日からできる工夫で、Tシャツの臭いに悩まされない生活を目指しましょう。
洗ってもTシャツが臭い! 取れない臭いの原因は?
Tシャツの臭いが取れない背景には、いくつかの共通点があります。ここでは代表的な原因を5つに整理し、それぞれなぜ臭いが発生するのかを解説します。原因を知って対策につなげましょう。
1. 皮脂や汗などで雑菌が繁殖した
人の皮脂や汗は、菌にとって栄養源となります。洗濯で落としきれなかった成分が繊維に残ると、乾かす過程で菌が繁殖し、酸っぱいような独特の臭いの発生につながります。特に高温多湿の季節や、部屋干しの環境では菌が増えやすくなります。洗った直後は臭わなくても、乾燥の途中で臭いと感じるケースが多いのはそのためです。
2. 濡れたまま放置した
洗濯後のTシャツを濡れたまま洗濯槽やかごに放置すると、湿気と温度が菌の繁殖を助長します。これがいわゆる「生乾き臭」の典型的な原因です。放置時間が長くなるほど臭いやすくなり、落とすのも難しくなります。洗い上がった後は風通しの良い場所で素早く干すことが、臭い防止には欠かせません。
3. 残り湯をすすぎに使用した
節水のために風呂の残り湯を使うことがあるかもしれませんが、「洗い」から「すすぎ」の工程まで残り湯を使うと臭いを発生させやすいです。残り湯には皮脂や雑菌が含まれており、すすぎにまで使用するとその皮脂や雑菌を衣類に付けてしまうことになります。もし、残り湯を使う場合は洗いまでとし、すすぎは必ず水道水を使用することが大切です。
4. 洗剤量や洗濯回数、すすぎ、乾燥が不十分だった
洗剤の量が少な過ぎると皮脂や汗などを十分に落とせず、菌が残って臭いの原因になります。汚れがひどい場合は、一度洗濯しただけでは落とし切れないケースもあります。すすぎの回数も少ないと、洗いで落とした汚れを流し切れず臭いの原因になるでしょう。
また乾燥が不十分だと湿気が残り、生乾き臭が発生しやすくなります。洗濯物を詰め込み過ぎると、洗剤や水が行き渡らないため、汚れが落ちにくく、乾燥不足につながります。
5. 洗濯槽が汚れていた
意外と見落とされがちなのが、洗濯槽の汚れです。洗剤カスや黒カビが槽内にたまると、それが洗濯物に付着して臭いの原因となります。一般的には1〜2カ月に1回を目安に槽洗浄を行うと良いとされています。定期的な掃除を怠ると適切な方法で洗濯しても臭いが残りやすくなるため注意しましょう。
Tシャツに染み付いた臭いの落とし方

洗っても臭いが残ってしまうときは、通常とは異なる洗濯方法を試してみましょう。ここではTシャツに染み付いた臭いを落とす方法を4つご紹介します。
1. 弱アルカリ性の洗剤で洗う
皮脂や汗の成分は酸性寄りのため、弱アルカリ性洗剤を使うと分解しやすいです。現在使用している洗剤が弱酸性や中性であれば、皮脂汚れに強い弱アルカリ性洗剤に変えると、臭いの原因物質をしっかり落とせます。ただし、デリケート素材の物や色柄物は変色のリスクがあるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。
2. 40〜50℃のお湯で洗う
40〜50℃のお湯で洗濯すると、洗剤の酵素が活性化し汚れを落としやすくなるといわれています。ただし、高温になり過ぎると生地が縮んだり色落ちしたりする恐れがあるため、必ず表示を確認してください。お湯洗いは洗濯機の種類によってはできない場合もあるため、その際はバケツで漬け置きしてから通常洗濯する方法もおすすめです。
3. 酸素系漂白剤に漬け置きしてから洗う
酸素系漂白剤は、酸素の力で菌や臭い成分を分解します。色柄物にも使えるタイプが多く、黄ばみや黒ずみのケアにも効果的です。塩素系漂白剤と比べると、生地へのダメージが少ない点もメリットです。
40〜50℃のお湯に規定量を溶かし、20〜30分漬け置きした後に通常の洗濯を行いましょう。漬け過ぎると生地を傷める可能性があるため、説明書の時間を守ることが大切です。使用中は換気を行い、ゴム手袋を着用して安全に配慮してください。
4. 重曹に漬け置きから洗う
重曹は弱アルカリ性なので、汗や皮脂など酸性の成分を中和する働きがあります。重曹は家庭に常備されているケースも多く、手軽に実践できるのが利点です。
40℃前後のお湯に溶かし、30分ほど漬けてから洗うと効果的です。ただし、粉末が溶け残るとシミや跡が付いてしまう場合があるため、よくかき混ぜてから使用しましょう。衣類の素材やプリントによっては変色の恐れがあるため、事前に目立たない部分でテストしてください。
Tシャツを臭くしないための10つの予防策

Tシャツを臭くしないためには、日ごろの習慣から臭いの原因を作らないことが大切です。ここでは日常生活で取り入れやすい10の具体的な予防策を紹介します。
1. 肌を清潔に保ち、肌着を着る
体から出る皮脂や汗は臭いの大きな原因です。まずは日々の入浴やシャワーで清潔に保つことが基本です。その上で、Tシャツの下に肌着を着ると直接の汚れを防げます。
特に吸汗速乾素材のインナーは汗を素早く吸収・発散するため、菌の繁殖を抑える効果も期待でき、夏場や運動時には欠かせません。Tシャツ1枚よりも快適に過ごせ、臭い対策にもつながります。
2. 洗濯槽に直接入れない
脱いだTシャツは洗濯槽に直接入れないようにしましょう。脱いだ直後に洗濯槽に入れると、湿気がこもり菌が繁殖しやすいです。数時間放置するだけで嫌な臭いが生じる場合もあります。
洗うまでの間は、通気性のあるランドリーバスケットやメッシュバッグに入れておくと良いでしょう。特に夏や梅雨の時期は、ぬれた衣類を密閉した空間に置かないようにすることが大切です。
3. 汚れたらすぐ洗う、すぐ洗えない場合は水に漬け置きする
皮脂や汗が付いたTシャツは、時間がたつほど繊維に定着し菌の温床になります。理想は着用後すぐに洗濯することですが、難しい場合は水に軽く漬け置きしておくだけでも予防につながります。
部活やスポーツ後に出る大量の汗も、この方法で臭いの抑制が可能です。旅行先では、洗面器に水を張って漬けておくだけでも臭い予防の効果が期待できます。
4. 洗剤・柔軟剤は適量を守る
洗剤・柔軟剤は適量を守りましょう。洗剤・柔軟剤の量は「多ければ多いほど良い」と考えてしまいがちですが、実はそうではありません。洗剤が少な過ぎれば汚れは落ちにくく、多過ぎればすすぎが足りず臭い戻りの原因になります。柔軟剤も同様で、香りが強過ぎると不快に感じる人もいます。
洗剤・柔軟剤を使う際はキャップの目盛りをきちんと確認することが重要です。毎回の小さな注意が、結果として大きな臭い防止につながります。
5. 一度の洗濯量を減らす
一度の洗濯量を減らし、適量で洗濯することも臭い予防のポイントです。前述のように、洗濯機に衣類を詰め込み過ぎると、水や洗剤が十分に行き渡らず、汚れが落ちにくくなります。またすすぎ不足も発生しやすいため、臭いの原因が残ってしまいがちです。
洗濯物は洗濯槽の7〜8割の量を目安にすることで、洗浄力が発揮されやすくなります。大家族でまとめ洗いをする場合でも、数回に分けて洗うと結果的に清潔さを保つ近道となるでしょう。
6. 洗濯後すぐに取り出し、すぐに干す
洗濯機の終了音が鳴ったら、すぐに取り出して干す習慣をつけましょう。洗い終わった洗濯物を洗濯槽の中に長時間放置すると、湿気で菌が繁殖してしまいます。せっかく洗ったTシャツも、取り出しが遅れると生乾き臭の発生につながります。
もし、忙しいときに忘れてしまいそうな場合は、洗濯機の予約機能を利用し、帰宅時間や起床時間に合わせて終了するなどの工夫も効果的です。
7. 風通しの良い場所に干す
洗濯物を干す際は、ベランダや窓際など風通しの良い場所を選び、太陽光を活用するのが理想的です。部屋干しの場合は扇風機やサーキュレーターを使い、風を当てることで乾燥のスピードを上げられます。除湿機やエアコンのドライ機能を併用するのも有効です。特に梅雨の季節は「早く乾かす」ことを意識しましょう。
8. 中温から高温設定で衣類乾燥機を使用する
高温乾燥は菌を減らす効果が期待できるため、臭いを防ぎやすい方法の一つです。コインランドリーにある衣類乾燥機は温度設定が可能なことが多く、中温設定(60〜70度)や高温設定(70〜80度)でしっかり乾燥させれば臭いが出にくくなります。
ただし、素材によっては縮みや型崩れを起こすこともあるため、必ず洗濯表示を確認してから使用しましょう。家庭用の衣類乾燥機を使う場合も同様に、素材に応じて温度設定の確認が必要です。
9. 収納前にアイロンをかける
収納する前にアイロンをかけると、高温によって菌の繁殖を抑える効果が期待できます。しわが伸びて見た目も整うため、清潔感を演出できる点もメリットです。
スチームアイロンを使えば除菌効果も期待できます。ただし、衣類乾燥機と同様に熱に弱い素材もあるため、必ず洗濯表示を確認した上で実施しましょう。ひと手間かけることで、収納後もきれいで臭わない状態を維持できます。
10.定期的に洗濯槽を掃除する
先述のように、洗濯槽は月1〜2回を目安に定期的に掃除することが大切です。縦型・ドラム式によって掃除方法は異なる場合があるため、洗濯機や洗濯槽クリーナーの説明書を参考にしてください。
汚れがひどいと感じる場合は、クリーニング業者に依頼するのも選択肢の一つです。洗濯機自体を清潔に保つことで、Tシャツを含む全ての衣類が臭いにくくなります。
【豆知識】きれいに洗ったTシャツを良い匂いにする方法
清潔に洗った後、ほのかな香りをプラスすると気分が高まります。柔軟剤は香りの強さや持続性を選び、適量を守ることが大切です。他にも、ルームフレグランスやファブリックミストで部屋全体に良い香りを漂わせたり、クローゼットの中に上品な香りのサシェなどを入れたりすると、おしゃれ感がアップするでしょう。
ただし、家族や同居人が無香料を好む場合は、香りを控えめにしたり部分的に使ったりするなどの配慮も必要です。香りはあくまで「清潔さの上に重ねるもの」であり、臭いをごまかす手段ではないことを意識しましょう。
それでも臭いが戻る場合は買い替えのサイン
酸素系漂白剤や重曹、高温乾燥を試してもすぐに臭いが戻る場合は、繊維そのものに臭いが染み付いている可能性が高いです。繊維が劣化すると内部まで汚れや菌が入り込み、完全には除去できなくなります。
その場合は買い替えを検討するのが合理的です。特に運動や仕事で汗を多くかく人は、複数枚を着回すと清潔を維持しやすくなります。
まとめ
Tシャツの臭いが取れない原因には、汗や皮脂の残留、乾燥不足、洗剤の使い方や洗濯槽の汚れなどが挙げられます。落とし方としては弱アルカリ性洗剤やお湯洗い、酸素系漂白剤や重曹を使う方法が効果的です。臭いの再発を防ぐには、洗濯後すぐに干す、詰め込み過ぎない、定期的に洗濯槽を掃除するなど、日常の小さな習慣を積み重ねることが大切です。
それでも臭いが取れない場合は、繊維の奥まで染み付いている可能性があるため、買い替えを検討するのも合理的な選択です。せっかくなら、自分だけのデザインで愛着を持って着られる一枚を新調してみるのはいかがでしょうか。
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